家の敷地から眺める桜🌸今年も目を楽しませてくれています。
染色家の志村ふくみさんが書いておられました。桜の花が咲く前、まだ枝だけ、蕾が膨らむ前に、桜色の樹液が最も取れるのだそうです。
染色のための桜色は、こうした時期にいただくのだそうです。
咲いたときの華やかさや繊細さ、散るときの潔さを私たちは愛でますが、桜の木は咲く前から内側は桜色で満たされているのですね。
私たち人間も、結果が出ないとき、これはダメだ、もうダメなどと諦めそうになる時もあります。しかし実は、もう後一歩のところまで準備は万端に進んでいるという時が多々あるのかもしれないのだなあとこのことから思わされます。
そしてその兆候は、桜が咲くまで桃色が見えないように、全く感じられない時もあるかもしれません。
それが、今かもしれません。
新しい姿に変態する直前の、葉も花もない、なんの収穫も兆しもないように見える寒い時は、次なる進化に向けた準備が万端に整いつつあるときと捉えることもできるんだなあと自然に教えられています。
志村ふくみさんのお話を思いだしながら、桜を見上げていました。
Comments