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東寺展、行ってきました。


15体の立体曼荼羅も、その他の仏像も、存在感、インパクトが圧倒的でした。凄かった。


これまで仏像には全くというほど関心がなかったのですが、今回は、強烈な体験でした。


生きている。と感じさせられる像たち。 真剣に切実に祈るように訴えているように感じさせる虚空菩薩坐像、 「このような穏やかな状態で日々を生きることだよ」と手本を姿で教えてくれているような地蔵菩薩立像。


立体曼荼羅のところで、「観た人が何を感じるか?が重要だ」と解説が書いてありました。


一人一人感じ方が違っていていいわけですが、わたしには、人間世界の人々に「目覚めよ」と言っているように感じられました。


何から目を覚ますのか?というと、人は1日の言動のうち、90%以上を無意識で行なっているのだそうです。


そうだとすると、本能で生きている動物や調教された動物と大差ないのではないかと私は思っています。


動物でいう調教に当てはまるのは、育つ過程で身につけた思考や行動のパターンです。例えば挨拶をする時にお辞儀をする、とか、人に合わせることが大事とか、早い方がいいという価値観など、人によって様々ですが、身に染み付いているパターンってありますよね。


私たちは、その染み付いたパターンの中で自由意志を使って行動他を選択していると思いがちですが、いえいえまだまだ、進化の余地があると思っています。


そこで、ああこんな思考と行動のパターンの中に入っていたんだな、と気づき、そのパターン(プログラミング)の外に出る。


外に出るとは、挨拶でお辞儀をしないようにすると言うことではなく、パターンの反応に気づきながら、それを眺めつつ、その上で選択し行動する。とても言うのでしょうか。


言葉では言い尽くせないが故に、空海はこのような立体曼荼羅で宇宙を表現したと言うような記述がありました。


はるか過去から今に至るまで、失われることない仏像たちのパワー。


いや、インパクト大きかったです。




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