我をなくす/ 量子力学と古事記の共通点
昨夜は毎月恒例、古事記読書会「あめつちのはじめの会」でした。『新釈古事記伝』全7巻のうちの3巻目「少名様」を読み進めています。大国主命様が国づくりをしていた時、人々の表情がいきいきしていないことを憂いていたら、少名様という小さな神様が訪れ、彼の国づくりを手伝ってくれることになりました。
その際、自分が自分が。という意識でいることで人々の精彩を欠くことにつながったことを悟り、少名様のおつきの存在として、存在を消して国造りを進めて行かれます。
手柄を自分がやったのだとアピールしない。有名になろうとしない。功成り名遂げようとしないことの美徳について言及されています。
この辺り現代の会社員生活とはずいぶん違うよね。というご意見もありました。その他もろもろ興味深い体験談や意見が交わされ、グループで読み進める醍醐味を感じました。
今日午前中はやまとことば語り部養成協会主催、言伝師養成講座の第3講でした。古事記冒頭文で言及されている人間の使命。人間の意志が宇宙や地球を創っているのだとする読み解きと、最近出版された田坂広志さんの著作『死は存在しない』との相関性についての声があったり、子どもたちに読み聞かせする際の視線や言葉の選択について話があったり、こちらも縦横無尽に話題が広がりました。
いずれにしても、日本の神話の奥深さ。本質を看破していたご先祖様方の感性に浸りました。
分かち合った皆様、どうもありがとうございます。
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