正しい「怒り」『新釈古事記伝』読書会
毎月恒例『新釈古事記伝』読書会。
2020年7月からこちらの書籍に入り、じっくり深く味わいながら対話しています。全7巻のうち現在3巻目です。
今回は正しい「怒り」について。怒りにも2種類あると書籍に書かれています。
感情に任せて出す怒りと、正しい怒り。
では正しい怒りとは何か。
ここには書かれていませんでしたが、義憤、のようなものです。
新釈古事記伝によると、スサノヲのなきいさち(地上を治めることを任されたにもかかわらず、それをせずに泣いてばかりで何もしなかった)を見かねたイザナギノミコトが、スサノヲに対して怒ったこと。
これは正しい怒りだと。
怒るべきところで怒らないのは、その人のためにも、周りのためにも、世の中のためにもならない。
平たく言うとこのようなことが書かれています。
現代を生きる私たちは、義憤であれ、怒りを表現することを恥ずかしいことだと思っていないだろうか?
去勢されていないだろうか?
怒るべきところで怒りを表明せず、ただ飲み会の場で正論を言っているだけに陥っていないだろうか?
正しく怒る。
今月は、たった4ページに時間をかけ、対話しました。
毎回、持ち帰ることが多く深く、学びの多い読書会です。
今月も皆さん、ありがとうございました。
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