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子供達の心理的安全性の基準に驚いた件

執筆者の写真: 株式会社ひらり株式会社ひらり












子供達の心理的安全性の基準に驚いた件


ユニセフ2020年レポートによると、精神的幸福度と社会的スキルの分野で日本の子供は世界38カ国中37位。

「すぐに友達ができる」と答えた子どもの割合は、日本はチリに次いで2番目に低く、30%以上の子どもが、「そうは思っていない」という結果だったそうです。

子供達が幸せだと感じられない社会を創っている大人の一人として、何とかしなければとつねづね思ってきました。

この子たちが大人になって、社会を創ります。

日本に生きる人たちが、幸せを感じられる社会になることを願って、こどもたちの人格形成と友達作りのために、すごろくを開発中です。

大谷翔平選手の姿からも分かる通り、幸せや一流になることと人格は繋がっています。


先日伺った学習塾で、製品化するためのモニター開催として、今度は主に5年生の子たちと遊んできました。


先生が「今からゲームをやります」と言うと、子どもたちは「やったー!」と喜んですごろくの周りに集まりました。

途中「悲しかったことを話して慰めてもらう」という箇所では、何と驚いたことに、この塾で2回開催して2回とも、このカードを引いた子以外の子たちが「はーい!」と数人手を挙げて、「悲しかったこと」の自己開示をするではありませんか。


「サッカーの試合で最後に自分の蹴ったボールが入らなくて負けたこと」 「飼っている犬に無視されたこと」 「メガネがゴミ箱に入れられていたこと」


子供達の素直な自己開示力にそれはもう驚きました。

と同時に、子どもってこういうことで悩んだり、心を痛めたりするんだ、そんなことがあったんだ。と学びになります。


「犬に無視された」と言った子は、真面目に傷ついている様子でした。

なので「犬は人間ほど敏感じゃないから、気づいていなかっただけだと思うよ」と伝えました。


このすごろく、学校の道徳の授業でやってもらえないかなと思っていたのですが、実は親子でするのも良い、と私も思いましたが、傍でこっそり観察していた塾の先生もおっしゃっていました。

子供達も普通の会話では言わないようなことも、ゲームに夢中になりながら楽しい気持ちになって、自然と自己開示してくれる面があるようです。

すると、いじめの早期発見にもなりそうです。

小さなことで挫折したり、曲解して他者を攻撃したり自殺に至ったりする前に、子どもが出来事をどのように受け止めているか? を聴くことができて、視点の修正をしてあげられるきっかけにもなりそうです。


日本に少なくとも聖徳太子の時代からある「徳を積む」生き方。この生き方と友達作りを、(ユニセフの調査結果から推察するに)学校や家庭で直接伝えるのが難しいのだとしたら、すごろくというゲームを通して身に付けてもらう工夫をしてはどうだろうか?と考え、開発しています。


何度か改良しながらここまで来ましたが、もう少しモニターの子供達の声を拾って磨いて行きたいと思います。

(実は子供達と遊べることも、楽しいんですよね。)


今回もお世話になった塾のOさん、ありがとうございました。

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