どの様に社会に貢献するか?
学生時代に就職活動をしていた時、私にとって就職先の決め手となったのは、女性の平均勤続年数でした。当時は平均勤続年数が2年(!)という会社もありました。どういうことかというと、腰掛けです。結婚するまでのほんの短い間だけ働くという形態が当時はありました。今は共働き世帯数が専業主婦世帯数の3倍あるのだそうですが、当時は専業主婦世帯の方が多い時代でした。
ずっと仕事をして社会に関わっていたいと思っていましたから、通っていた大学に来ていた求人のうち、当時調べた中でもっとも平均勤続年数が長かった銀行に就職しました。定年まで働くことができると聞き、勤続年数が長いということは、仕事を任せてもらえるということで、働き甲斐があるのだろうと考えました。そういう時代でした。
結婚後も当然ながら社会に関わり続けて居たかったので、専業主婦を望む人を避けました。 銀行では経済動向を調査、発表し、世の中のお金の動きに日々触れている身でありながら、実際の経済に直に関わっているわけではない立場でしたので、カヤの外にいる感覚が寂しく感じられました。直に経済に関わっていたい。そう思い、政府系銀行を辞めコーチとして2005年に独立しました。
銀行勤務中に、人に接する仕事にやりがいを感じることに気付き、組織のコマとして扱ったり扱われたりするのではなく、一人一人の存在そのものを尊重することを仕事としたいと思いました。そして、カウンセリング、コーチング、ファシリテーション、NLP心理学等をすべての余暇を投入して学び実践し、独立しました。
独立すると、男女、学歴の差別もなくなり、ただ実力次第という環境になりました。それは最高の体験でした。銀行時代には、当時よく言われていたガラスの天井を感じていましたので。
かくして自由と働き甲斐を手に入れ、はや18年目。かといって、会社勤めを否定するものではありません。
男女共同参画白書令和4年版によると、18才から34才の独身女性に結婚相手の条件として求めるものを聴いたアンケートに「人柄」の次に「家事・育児の能力」がくるのだそうです。 かつてよく言われた「収入」「学歴」ではないのですね。本当に賛同です。経済的、精神的に自立すればそのあたりは問題にする必要ないですし、生きるために必要なことを一緒にすることで、協力しあって生きている実感が湧きますものね。
社会への貢献の仕方は様々。人は群れで生きる生き物ですから、心の自立をした上で、誰かの役に立っていると実感することは、喜びにつながるものと思います。それは、家庭に入って子育てをすることも含まれます。 誰もが働きやすい環境であることを願っています。
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