「おかげさま」の心で世界をつないでいく 


6月9日、毎月恒例古事記読書会「あめつちのはじめの会」では、『はじめて読む人の「古事記」』今野華都子先生の書籍を読み終わりました。

「ふることふみ(古事記)は声に出して読むもの」、とする国学の祖、本居宣長氏の言葉通り、そして古事記を教わった佐久間靖之先生の言葉通り、毎回冒頭文と当該箇所を岸本弘先生の『朗読のための古訓古事記』で声に出しながら、進めてきました。


毎回奇想天外なストーリーに驚いたりしながら、いろいろな意見を交わしながら進めてきました。


これで古事記の上巻(かみつまき)の流れが頭に入ったところで、いよいよ『新釈古事記伝』へと来月から移っていきます。


古事記神代巻(かみよのまき)=上巻のストーリーを通して読むための書籍として当初は鈴木三重吉氏の「古事記物語」で進めようと思っていた矢先に今野華都子先生の『はじめて読む人の「古事記」』が出版されたので、ちょうどよく始めることができました。


付録の箇所に「互いの光を見合い、小さな幸せを見つけ感謝し、「おかげさま」の心で世界中をつないでいくのが日本人の役割です。」とするくだりがありました。


「かげ」という言葉は「かがよう」(明滅するの意)と同義語で同じ一つの光からうまれるものと認識されてきました。

その「かげ」に「お」と「さま」をつけている「おかげさま」。他の国の言葉には翻訳できないこの言葉。


ほぼ3カ月間の不便な生活がもたらしてくれたこととして、「おかげさま」の心や感謝の心が、社会に増えたのではないかと想像しています。日常の当たり前と思っていたことに対して「有難い」こと、めったにないことだったのだと認識し、そのことに感謝する心。


この心が生まれるためには、少し不便な方がよいというのが私の持論です。


少し不便な環境にいると、かげの部分と光の部分が両方あることに気付き、そのことに深い感謝と有難みが増し、人々は互いに助け合うのだな。と、東日本大震災の際の体験や、フィリピン英会話学校での暮らし、そして今回のコロナでのStay Homeの体験を通して実感しています。


この時代、世界的にも非常に稀なる文明を持つ日本人の果たす役割は、大きなものがあると感じています。


その役割について、深い洞察を誰もが分かる言葉にしてくださったこの一文を吟味して過ごしていきたいと思います。


いよいよ来月からはリーダーのための在り方の書、阿部國治先生の『新釈古事記伝』を読んでいきます。この読書会は「リーダーのための言霊塾 入門編」に参加された方でしたら、どなたもご参加いただけます。


参加されている皆様、ありがとうございます。